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伝統と今が一緒になった布瀬町獅子舞

  • 鋪田博紀
松尾神社に入る獅子舞
松尾神社に入る獅子舞

今年も4月29日(祝日)に布瀬町獅子舞を奉納しました。

コロナ禍初年度の令和2年の奉納は練習を始めていましたが奉納は中止したものの、翌年以降も子供たちの踊りたいという思いを受けて、中止せずに奉納を続けてきました。

この子どもたちの存在がなかったら、コロナ禍の影響を受けて中断したままになっていたと思います。また、新型コロナ対策を取りながらの奉納や練習については、富山大学の山城先生にアドバイスをいただけたのも大きかったと思います。

新たに登場した狐娘と伝統的な踊り子
新たに登場した狐娘と伝統的な踊り子

今年は県議会議員選挙のため私が指導に行けない日が続くことから、中学生の踊り子OGに指導をお願いして快く引き受けてくれました。このOGたちがコロナ禍でも踊りたいと言ってくれた子たちです。

男獅子と子供獅子
男獅子と子供獅子

せっかくなので指導だけではなく、小学生とは違う衣装で踊らないか?と提案したところ、保護者と相談して写真のような狐娘の衣装で踊ることになりました。

また、数年前に化粧をして踊るのは嫌だけど獅子舞なら踊りたいという子供のために、子供獅子も誕生させました。写真手前のお獅子は小学4年生です。

こうした伝統にはない踊りなどを積極的に取り入れるのも、布瀬町獅子舞の特徴です。

4人で踊る女獅子
4人で踊る女獅子

写真は4人で踊る女獅子です。元々富山の南部地域では飛騨系統の2に人で踊る獅子が主流なので、布瀬町獅子舞にも2人で踊る男獅子がいます。ところがなぜか百足獅子と呼ばれる別系統の笛と踊りの女獅子がいるのも、布瀬町獅子舞だけの特徴です。

ちなみに細かい話ですが、子供が腰や膝を曲げて踊ることや、道具を持たずに踊る手踊りという演目がないのも布瀬町獅子舞の特徴だと思います。

推測ですが、先人が各地の良い踊りの獅子舞を積極的に取り入れてきたのではないかと思います。

大人がみんなで踊り子に
大人がみんなで踊り子に

朝から踊って一番の楽しみは、すべての奉納を終えてからです。

神社へ戻って最後の奉納を終えた後のスピンオフ大会。

大人が踊り子の踊りを踊ったり、笛などの囃子方や踊り子たちがお獅子の中に入って踊ったり、おふざけといえばおふざけなのですが、今を楽しむのが祭りの本質だと思っていますので、これこそが布瀬町獅子舞の伝統なのかもしれません。

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