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デジタルデバイド

  • 鋪田博紀

デジタルデバイドという言葉があって、情報格差とも呼ばれていますが(厳密には区別されるようです)、要は情報技術を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる格差ということですが、専門的な情報技術とまではいかなくてもインターネットについての情報や知識をもっているかどうかという差やそれらについての世代間ギャップもまさしく情報格差といえると思います。

例えば、インターネットや携帯電話の世界で何が行われているか、子どもと親の間には情報に随分と質の面でも量においても隔たりが大きいように思います。

以前、母校でコンピュータクラブの講師をボランテァでおこなっていたときのことですが、「ホームページを作ろう」という課題のときに、ホームページビルダーなどの専用ソフトがインストールされているにもかかわらず、メモ帳(テキストエディタ)で直接タグを打って作成していた子どもがいました。

またある子どもは、無料ホスティングサービス(ホームページを開設するサービス)を勝手に登録してサイト(ホームページ)作ろうとしていました(さすがにやめさせましたが)。

小学生ですらこうなのですから、中学生くらいになれば無料ホスティングサービスを使ってSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、会員制のコミュニティサイトのmixiが有名)をつくったり、2ちゃんねる型のcgi(掲示板やチャットなどさまざまな機能のプログラムがある)をサーバーにインストールして使うなどということは簡単に出来てしまいます。

そんな現状を親は理解しているかどうか?教師は理解しているか?たぶん全然だめでしょうね。

ネットが生み出す利便性や生産性とあわせてそこにひそむ問題点を、子どもだけではなく、親権者もしっかり勉強しなければいけない時代なんじゃないでしょうか。

で、何も勉強せずに勉強する機会を与えずに、国の判断で強制的にフィルタリングをかけても何も解決しないのではないかと、以前のエントリーで書いたわけです。

危険なものから子どもを守る以上、何がどのように危険なのかを判断する親も一定以上の知識と理解が必要だと思います。みんなでブラックボックス化させるのは間違いだと思います。

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