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橋本聖子団長ら選手団が帰国

  • 鋪田博紀

バンクーバー五輪が終わり、橋本聖子団長ら選手団が帰国しました。

個人的には、複雑な思いの残る大会でしたが、最後は閉会式でのシャレのきいいた演出と選手の笑顔に救われました。

また、富山市内企業であるダイチ(株)に所属する、田畑真紀選手、穂積雅子選手がスピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)で銀メダルを勝ち取ってくれたという明るい話題もありました。県内選手のメダル獲得は46年ぶりだそうですが、両選手を励みに、次世代が続くと良いですね。

この後は、バンクーバーでパラリンピックが開催されますが、各競技を見ていますと、障害者スポーツという範疇を越えた、とてもハイレベルな種目が多く、個人的には、障害者・健常者の枠を取っ払い、オリンピックの中でカテゴリーを新たに設けたほうがが良いのではないかという気もします。

ゲームといえば、フィギュアスケートの安藤美姫選手のインタビューが印象に残りました。

「2度目の五輪はどうでしたか?」という問いに、「五輪は、フィギュアスケート以外にもたくさんの競技があって、いろんな競技に世界中の選手が集まって、まさに"ゲーム"を楽しむことなんだとわかった」というような答えをしていました。

最初の五輪では様々なプレッシャーでそこまで考える余裕も無かったのでしょう。

安藤選手が今回の五輪で、以前のような、良くも悪くも感情をむき出しにしての演技・インタビューでなかったように思ったのは私だけではないかもしれませんが、いろんな意味で、まわりをしっかり見ることができるように成長されたのかな?と思いました。

最近、お隣の韓国の五輪での活躍は目覚しいものがありますが、特定の種目を徹底的に強化したり、特定の選手を徹底的に強化するする方針(キム・ヨナ選手は生活拠点・練習拠点をカナダにしていて、実質カナダ選手と呼んでも差し支えないくらいですが)のようです。

人口や競技環境を考えると当然の戦略かもしれません。しかし、特定種目の強化と勝利は大切なことですが、国民が幅広く色々なスポーツを楽しむ環境を作ることと両立させるようなスポーツ行政が日本には大切だと思います。そのような裾野の広い中から世界のトップを狙うような人材を育成するようなシステムの構築無しに、特定種目や選手に偏った強化だけでは本当の意味でのスポーツ先進国にならないでしょう。

今や五輪でトップを狙うには、政治的な駆け引きを含め、レクリエーションスポーツとは異なる面があるのは当たり前ですが、やはり、日常的にスポーツをする人、観戦する人が居なければ商業的にも成り立たないのも事実だと思います。

さて、オリンピックに続き、パラリンピックでも素晴らしいゲームを期待したいところです。

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