グランドパーキング値上げなど - 富山市議会3月定例会総務文教委員会
3月18日は富山市議会3月定例会総務文教委員会が開催されました。
議案については、アウトドア専門雑誌などに富山市を「立山あおぐ特等席」「山を楽しむベースキャンプシティ」としてPRするという、広報費の「山ガール」富山市PR事業(事業費1千4百万円)について質問しました。
ありがちなのですが、費用対効果の測定やPRの趣旨を市側がしっかり持っていないと、広告代理店の言うなりで「キャンペーンをやりました」というだけの事業になりがちなので、そのあたりを指摘しました。
もう一つは、都心の再開発事業で建築された建物の一角で開設する「まちなかミニ工房モデル事業」について、作家の自立を助けるモデル事業との位置づけという答弁で、以前に委員会で集中して質問があった本当に自立(作家として生計が成り立つのか)できるシュミレーションが描けているのかという課題に対しての明快な答弁はありませんでした。
本当に自立できるのかどうかも含めてのモデル事業だという答弁でした。応募する作家自身がいわば自立モデルの実験台となることを承知しているのかという質問に対しても、承知しているとのこと。
まちなかにこうした工房を設けること自体は賛成しますが、再開発で保留床が処分できずに市がしかたなく借りて思いついた事業だと受け止められるようなことにならないようしてほしいと考えています。
また、議案以外では、富山市民プラザが運営するグランドパーキングが、渋滞緩和を理由に3月1日から休日・土曜・祝日の駐車料金を30分100円から20分100円とすることについて質問しました。
値上げについては、需給の問題や経営コストの問題などから必ずしも反対するものではありませんが、公然と渋滞緩和策として値上げというは、駐車場運営というサービス業ではなく、いかにもお役所仕事(民間会社とはいえ富山市が5割以上出資している)ではないか?
建設委員会での南敏正議員からも質問があり、駐車場を運営する市民プラザは企画管理部所管と前置きしたうえで、
- 警察からも休日・土曜・祝日の渋滞について苦情があった
- 値上げする時間帯の買い物客については無料駐車サービス券が発行されるので影響は少ない
- 中心市街地の駐車場の利用平準化につながる
との答弁がありました。
しかし、利用者からすれば運営者が市民プラザかどうかではなく、中心商店街の駐車場として利用している以上、渋滞緩和の理由とした値上げは、そのまま消費者に対する商店街の姿勢としてとられかねないことや、無料サービス券利用分の駐車料は商店街が支払うことなどを勘案すれば、値上げの理由に渋滞緩和をあげたのは全くお粗末。
サービス業としての感覚を持つように指導監督するとともに、商店街に対しても丁寧な説明をするよう注文を付けました。
さらにいうならば、あの程度の混雑を渋滞と呼んでいること自体、あの場所を都心と呼ぶにふさわしくないとも思うのです。
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