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アンソニークレバリー(Anthony Cleverley) - ユニオンワークス(UNION WORKS)訪問記(2)

クレバリーのレイジーマン
クレバリーのレイジーマン

ユニオンワークス(UNION WORKS)訪問記の続きです。

展示してあった靴の中で一際オーラを放っていたのが写真の、アンソニークレバリー(Anthony Cleverley)のチャーチル(Churchill)というモデルです。サイドエレッステックの一種で通称レイジーマン(Lazyman)と呼ばれています。

チャーチルを横から
チャーチルを横から

名前の通り、あのウィンストン・チャーチル英国首相がビスポークしたモデルが基になっているとかいないとか。

レイジーマンとは怠け者という意味だそうですが、サイドエラステックのため横にゴムが入っていて、靴紐をいちいち解いたり結んだりしなくても履けることから来たのでしょうか?

脱ぎ履きの多い日本ではもってこいのアイディアだと思いますが、英国紳士も本当は楽をしたい?

チャーチルのブローギング
チャーチルのブローギング

靴紐までが革製のイミテーションで、さらには一見フルブローグのようですがブローギングの飾りまでイミテーションという徹底ぶり。

そうそう、色はミッドナイトブルーで、有名デパートや有名セレクトショップではおろか雑誌でも見たことのない深い色合い。逆にお値段はデパートやセレクトショップよりも相当お良心的な価格。と言っても十分高価ですが...

BSEの影響、中国市場の拡大、円安などによる最近の革製品の高騰は困ったものですが、ある靴屋さん曰く「有名セレクトショップが扱いだすと値段があがっちゃうんだよね」

インソールのロゴ
インソールのロゴ

アンソニークレバリーは、以前紹介したジョージ・クレバリー(George Cleverley)という、ビスポーク靴メイカーの既成靴ラインの上級モデルです。

何故アンソニーかというと、創業者の故ジョージ・クレバリーの甥で、伝説の靴職人と言われている、故アンソニー・クレバリーの木型をもとに再現したラインだからだそうです。

専用の青いシューツリーも印象的で美しい。

専用の青いシューツリーと
専用の青いシューツリーと

一見するとロングノーズに見えますが、実はさほどロングノーズではありません。おそらくクロケット&ジョーンズの337よりも短いくらいでしょう。

そして、クレバリーの特徴であるチゼルトウというノミの刃先のような先端のデザインは、既成靴とは思えないシャープさです。

なるほどジョージクレバリーでは、アンソニークレバリーを「セミビスポーク」とも呼んでいます。既成靴を超えているのかも。

特徴的なチゼルトウ
特徴的なチゼルトウ1
色っぽいソール
色っぽいソール

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