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子どもの貧困対策、スポーツツーリズム戦略推進事業 - 沖縄県

1月18日(木)から20日(土)にかけて那覇市を訪れ、子どもの貧困対策、スポーツツーリズム戦略推進事、小中一貫校、まちま~い(まち巡り)観光ガイドの養成について視察してまいりましたので、今回はそのうち、沖縄県の子どもの貧困対策事業、スポーツツーリズム戦略推進事業について報告します。

子どもの貧困対策

子どもの貧困対策についての説明
子どもの貧困対策についての説明

18日午後は、子どもの貧困対策推進法の施行を受けて策定された沖縄県の子どもの貧困対策計画の内容と、これらに基づく施策及びその成果について沖縄県子ども政策福祉部子ども未来政策課の喜舎場健太課長から説明を受けました。

アンケートなどを活用した調査による原因把握に基づき、経済的対策ではなく、低下する地域社会の教育力にかわる子供の居場所づくりに重点が置かれていました。これは、沖縄においても地域コミュニティーが著しく低下しているためで、その象徴として那覇市では自治会加入率が2割を切っており、深刻な社会問題として受け止められていることによるとのこと。

もちろん昔ながらの濃い地域コミュニティーが存在するところもあり、基金を活用した事業展開が行われていない市町村もあれば、基金では財源が十分ではないところもあるとのことです。

なお、これらの財源としては国費のほか、県の子どもの貧困対策推進基金(30億円)を活用し、市町と連携して事業を推進しているとのことでした。

富山市でも、ひとり親家庭の学習支援の拡充などに取り組んでいるます、予防的措置としても、地域コミュニケーションの醸成や地域社会の教育力を高める取り組みを進める必要があると感じました。

スポーツツーリズム戦略推進事業

スポーツツーリズムについての説明
スポーツツーリズムについての説明

19日午後も県庁を訪れ、沖縄県文化観光スポーツ部 スポーツ振興課 スポーツ企画班 前本博之班長らから、スポーツツーリズム戦略推進事業について説明を受けたのち、奥武山運動公園内の県立武道館の現地視察を行いました。

沖縄県では、スポーツ合宿・大会のワンストップ窓口化を進めており、そのためにスポーツコミッション沖縄の運営を沖縄観光コンベンションビューローから沖縄県体育協会へ移しました。また、沖縄ですら通年観光に課題を抱えており、そのための施策が展開されていました。富山市においても県・市町村が定期的に観光について協議する場を設け、連携した取り組みが必要と感じました。

指定管理者からの説明
指定管理者からの説明

現地視察した県武道場(アリーナも併設)をはじめ公共スポーツ施設を民間が指定管理の受託しており、利用者の立場に立った運営をされていることや、課題の一つとなっている県武道館(県有だが富山市が運営)の整備の在り方について、体育館であった場所を整備したためアリーナも併設することとなった県立武道館も参考にしていきたいと思います。

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