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小中一貫教育、まちま~い(まち巡り)観光ガイドの養成について - 那覇市

1月18日(木)から20日(土)にかけて那覇市を訪れ、子どもの貧困対策、スポーツツーリズム戦略推進事、小中一貫校、まちま~い(まち巡り)観光ガイドの養成について視察してまいりましたので、今回はそのうち、小中一貫教育、まちまーい(まち巡り)観光ガイドの養成について報告します。

小中一貫教育について那覇市

説明する細田室長
説明する細田室長

19日午前は那覇市役所を訪れ、小中一貫教育について那覇市教育委員会小中一貫教育推進室の細田幸弘室長ほかからお話を伺いました。

1中学校1小学校の一貫教育は1か所のみで、その他は1中学校4小学校のグループ編成による一貫教育であり、施設の一体型ではなく、教育内容を一貫して行うことに重きが置かれていることが特徴でした。そのために綿密な計画策定と研修による教育内容の平準化がはかられており、実施にあたっては、中学校長の指名するコーディネーターの役割が重要であることがわかりました。

富山市においても、いわゆる中一の壁の問題などを解決するともに、連続性のある学習指導・生徒指導がおこなえるという観点から、学ぶべき点が多々あります。これは、芝園小中学校のような施設一体整備型の学校や月岡のような1中学校1小学校のような地区はもとより、小規模化する小学校群を抱える地区などにおいても教育効果を高める施策ではないかと考えます。

まちまーい(まち巡り)観光ガイドの養成について

市民ガイドによる説明
市民ガイドによる説明

最終日の20日は、市民観光ガイドによるモデルコースを体験したのち、実施主体である(一財)那覇市観光協会で全体の取り組みについてお話を伺いました。

那覇観光の課題は、県内に石垣島などの有名観光地が多くあるため、那覇市内の滞在時間が短いことから、滞在時間を延ばすために、まちま~い(まち巡り)観光ガイドを養成し、約70あるコースも宿泊を伴うような時間設定・コース設定にして、経済効果を高める工夫がされていました。

他地域の取り組み同様、事業モデルは「長崎さるく」ですが、より洗練された印象を受けました。これは、コース毎にち密なシナリオが用意され、市民ボランティアの観光ガイドが陥りやすい、地元の語り部・歴史の語り部や歴史ガイドではなく、あくまでも観光ガイドであることを数か月に及ぶ研修によって修得することや、ガイドとなったのちも、そのクオリティーを維持するための抜き打ちチェックなどが実施されているためであると考えます。

説明する米村プロジェクリーダー
説明する米村プロジェクリーダー

那覇市観光協会の米村プロジェクトリーダーご自身が那覇市出身ではないことに加え、前職が広告代理店業界という「よそもの」視点でプロジェクトを統括されていたのも印象的でした。一方で、コースとなる地元の長老といわれる方々をはじめ、地域の方々に地元ならではのお話を取材するなど、地域を巻き込んだコースづくりも行われています。

富山市として取り組む場合は、先ほど述べたように観光ガイドなのか、観光アテンダントなのか、地元の語り部・歴史の語り部や歴史ガイドなのかを明確にしたうえで、しっかりした研修プログラムに基づいたものにすべきであると感じました。

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