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世界バレー全日本女子バレーを振り返える(スパイカー編)

議会に関する記事が続いたので、たまにはスポーツの話でも。

世界バレーが終わりました。男子は1次ラウンド敗退に終わりましたが、女子はアジア大会4位から大きく躍進しベスト6に残りました。週末からはVリーグも始まります。女子では黒部市を拠点とする『KUROBE アクアフェアリーズ』がトップリーグで戦いますし、来年は富山市綜合体育館でワールドカップ女子大会の開催が決まりました。大いに盛り上がってほしいものです。

さて世界バレーでの全日本女子の評価については様々な意見もあるでしょうが、長年のバレーファンとしてはホッとした気持ちです。

上位チームは、セルビアのボシュコビッチ選手やイタリアのエゴヌ選手のように190cmを超えるウイングスパイカーを擁して、レーシーブの乱れたトスでもがんがんスパイクを決めるという一昔前のバレーに戻った感がありました。そんななかで、古賀紗理奈選手(NECレッドロケッツ)をはじめとして180cmしかないウイングスパイカー陣の全日本はよく戦ったと思います。思えば大山加奈さんや栗原恵選手(JTマーヴェラス)、木村沙織さんといった180cm台後半の大型アタッカー陣のいた頃が懐かしいですね。

特に古賀選手は、歴代でもNo.1といっていい木村さんが引退した後のエースアタッカー候補が浮かんではまた消えるという中で、今大会では171点を叩き出し総合得点ランキングで5位に入りました。スパイク成功率や効果率という点では物足りないという評価もありますが、十分エースアタッカーとしてのポジションを固める大会となった気がします。プレー以外でのコート上での声がけなどでは風格すら感じました。

もう一人注目したのが石井優希選手(久光製薬スプリングス)です。

これまでもポスト木村沙織のひとりとして期待されながらも、国際舞台ではピンチサーバーの地位に甘んじていましたが、後述する黒後愛選手(東レアローズ)が早い段階で交代させられた後を、力強いスパイクや安定した守備でチームに貢献し、古賀選手の対角スパイカーとして素晴らしい活躍でした。

ファンとして個人的な意見ですが、古賀選手をエースにして対角を石井選手、セッター対角を新鍋理沙選手(久光製薬スプリングス)を軸に、対戦相手によって大怪我から復帰して大活躍した長岡望悠選手(久光製薬スプリングス)と黒後選手を使い分けるという陣容がよいのでは思います。

同様に期待のホープ黒後愛選手も、本格的な国際大会デビューで十分期待に応えたのではないでしょうか?

ひとつ気になったのは、古賀選手と黒後選手が同時にコートインした場面を見て、メグカナブームのころ栗原選手と大山さんが同時にコートインした時のことを思い出したりしました。

実はメグカナ時代は、大山さんが出るときは大山さん・高橋みゆきさん・佐々木みきさんというアタッカーの組み合わせのように二人が同時にコートに立つ場面はあまり多くありませんでした。それぞれの選手の持ち味から同時にプレーした時の攻守のバランスがチームとして機能しなくなるからだったと思います。古賀選手と黒後選手に関してもそのように感じましたが、中田久美監督は有望な若いアタッカー二人を今後どのように起用していくのか興味が尽きぬところです。

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