エドワードグリーンのドーバー#808

エプロンフロントダービー(Apron Front Derby)いわゆるUチップの代表的なモデルといえばエドワードグリーン(Edward Green)のドーバー(DOVER)。エドワードグリーンのアイコン的なモデルでもあります。
ドーバー専用木型(Last:ラスト)ともいわれる#32やセミスクエアトウの#606がメジャーですが、このドーバーは、かつてトップドロワー専用だった#808を使ってMTOされてものだそうです。
残念ながら、クリームの厚塗りのためか、あちこちにクラックが発生しているうえに羽根の付け根のステッチも切れています。ただ、新品だと20万円以上、中古でも10万円前後するドーバーが、奇跡的に数万円で入手できたので、修理しながら履いていこうと思っています。


ウェブ上の情報によれば、インソールのロゴは囲みがあり"MADE BY"表記がないことと、とソールの"Made in England"の刻印が筆記体であることからすると2000年から2004年ころにかけて製造されたモデルだそうです。


アッパーの革質はとても厚くてしなやかで、流石はエドワードグリーンです。また、ライトアングルモカと呼ばれるステッチも乱れがなく綺麗です。


せっかくなので、MIYAGI KOGYOのエプロンフロントダービーとくらべてみます。
おなじ6ハーフDですが、#808ラストの細さがわかります。ただし、以外にも甲での抑えがきいて前滑りしないのかスクエアトウのためか、小指へのストレスはほとんどありません。
ライトアングルモカは針の通し方が異なるようです。また、ヒールパーツの縫い目は、ドーバーが2列になって離れているのに対してMIYAGI KOGYOは縫い目の間隔が狭くドレッシー。ここはMIYAGI KOGYOのほうが好みです。
クールビズでジャケパンといえども足元がローファーということには抵抗があってこの靴を購入しましたが、ネットで中古品を買うときは説明をうのみにせず、不明な点ははっきりと質問して購入した方が良いと思います。また、出品者が回答を嫌がるようなら、購入しない方が良いと思います。
とはいえ新品では手が出ない名品や、入手できないまま廃番となった商品が購入できるのも中古品を買うメリットです。あくまでも自己責任ですが、一度はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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