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富山にFOSTER&SON(フォスター&サン)が上陸

FOSTER&SONのセミブローグ(SANDRINGHAM)
FOSTER&SONのセミブローグ(SANDRINGHAM)

英国を代表するビスポークシューズの名店FOSTER&SON(フォスター&サン)の既成靴工場が日本企業の出資により完成し、本格的に国内の有名百貨店などでの販売が始まりましたが、全国展開しているお店を除き、地方都市初となる販売が、富山市総曲輪のCRISPINさんで始まりました。

入荷したばかりのFOSTER&SON
入荷したばかりのFOSTER&SON

既成靴ラインには、フォスターコレクションという、いわばセミビスポーク的な存在の上級グレードと、中級グレード的なジャーミンストリートコレクションがあり、今回CRISPINさんに入荷したのは、ジャーミンストリートコレクションのほうで、キャップトウ(ストレートチップ)のHIGHCLEREとセミブローグのSANDRINGHAM(サンドリンガムと呼ぶのかな?)で、それぞれブラックカーフとアンティークオークの2色展開となっています。

シャープなトウにラムズホーン
シャープなトウにラムズホーン

ラスト(木型)は66ラストというソフトチゼルトウで、キャップがやや長めにとってありとてもシャープな印象を受けます。また、セミブローグのメダリオンは伝統的なラムズホーンと呼ばれる羊の巻角をイメージしたものですが、とても丁寧な仕事ぶりです。加えてステッチもピッチが細かく丁寧で、上品な印象です。

革質については詳しくはないのですが、肌理が細かく均一な状態で最上級グレードのフォスターコレクションと共通のものを使用していると、『ロンドン散財見聞録』というブログの現地取材記事に記載がありました。

ソールはヒドゥンチャネル仕様
ソールはヒドゥンチャネル仕様

ソールはヒドゥンチャネル仕様で、上級グレードのフォスターコレクションでは、加えてフィドルバックになっているとのことですが、ジャーミンストリートコレクションでも十分高級感あふれるソールとなっています。

また、土踏まずがかなり絞り込まれており、色気のある形状となっていて、加えて履き心地にもよい影響があり、ホールド感が素晴らしかったです。

ヒールカップも立体的
ヒールカップも立体的

ヒールカップも立体的な造形ですが、日本専用ラストというわけではなさそうで、極端に小ぶりというわけではありません。

それでも十分な包まれ感があり、土踏まずでの包まれ感と相まって非常に履き心地の良い、今どきのラストメイキングだと思いました。

なお、ヒールはテーパードヒールではなく一般的な形状です。

伝統的なロゴ
伝統的なロゴ

価格帯は、このジャーミンストリートコレクションが、チャーチ、クロケット&ジョーンズとエドワードグリーンの中間。また、フォスターコレクションは、アンソニークレバリーやジョンロブパリの上級グレードと同等かそれ以上。

クロケットでは満足しきれないが、エドワードグリーンまではマニアックではない層にアプローチすることになるのでしょうか?ネット通販も開始する予定とのことですが、富山発上陸のフォスターアンドサンに興味津々です。

前方から
前方から
渋い緑色の箱
渋い緑色の箱

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