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自転車条例について視察報告

令和元年7月26日(金)に日帰りで相模原市を視察し、「相模原市安全に安心して自転車を利用しようよ条例」について学んできました。

政務活動報告書に記載した内容について、このブログにも転載します。

視察・調査活動の内容

  1. 自由民主党会派の提案で「自転車安全利用促進条例」の制定に向け取組んでいるが、条例案や議員提出条例とする際の進め方などについて相模原市議会における議員提出条例を参考のひとつとしたことから、制定に関わった議会関係者の話を伺うとともに、担当部局から、条例制定後の成果などについて学んだ。
  2. 議員提出議案とした理由については、議会に対する市民のあらたなニーズに応えるため、市政における様々な課題を検討した結果、相模原市は平たんな地勢から、自転車利用者の割合が高く、神奈川県内では自転車事故の割合が突出していることに加え、高額な賠償責任について多くの自治体で課題となっていることから、市民が安心して自転車利用が出来るよう、自民党市議団が中心となって「安全に安心して自転車を利用できる条例」の制定に至った。
  3. 議員提出条例とするにあたっては、大学の政策法務講習会を受講し立法事務などについて学んだほか、他都市への視察を経て条例案を作成した。
  4. 条例案をもとに、地域の各種団体への説明会及び意見交換を行なうとともに、会派のホームページや地域情報誌へ条例案の掲載などを通じ、専門家、市民から幅広く意見をきき条例案の修正等を重ねた結果、「相模原市安全に安心して自転車を利用しようよ条例」を相模原市議会全体で議員提出議案として議会へ提案した。
  5. 条例の周知については、100万円の予算を計上し、チラシ67,000部、ポスター3,600枚を作成配布するなど様々な手法で周知を行った。また、損害保険会社からの広報協力もあった。
  6. 条例制定の効果として、自転車損害賠償保険等の加入率が向上してきている。自転車事故についてはあきらかな減少はまだ見て取れないが、条例制定による市民の意識の高まりが事故の減少に繋がるものと期待されている。

市政への影響、反映、成果等

  1. これまで、関係機関や団体からヒアリングを重ね条例案の取りまとめを急いでいるところだが、より多くの市民の意見も取り入れる必要があると感じた。相模原市議会の場合、自民党会派が主体となったことから、会派ホームページでパブリックコメント的なことを行ったようだが、議会としてパブリックコメントを受け付ける場合は、全会派合意のもとで委員会に付託し議論する必要があることから、手法については今一度検討の必要がある。
  2. いずれにせよ、公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりを進めるうえで、また、環境未来都市の観点からも、公共交通を補完する自転車利用促進は本市にとって進めていかなければならないが、一方で、全国各地で自転車事故による重篤な被害や高額化する賠償責任などの報告が相次いでおり、自転車利用者のみならず、市民が安心できるまちづくりのためにも早期の制定が望まれるところである。

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