自転車のまち土浦と目黒区議会BCPについて視察

10月3日(木)から10月4日(金)にかけて、目黒区と土浦市を視察に訪れ、議会BCPと自転車を活かしたまちづくりについて学んできました。
以下、政務活動報告書に記載した内容を、このブログにも転載します。
視察・調査の目的
- 富山市議会BCP策定にあたり、優れた先進事例である目黒区議会BCP(業務継続計画)について調査する。
- 本市の自転車利用環境向上施策に生かすため、りんりんポート土浦 サイクリングポータルサイト「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を核とした地方創生の取組、サイクルサポートステーション等自転車のまち土浦について調査する。
自転車のまち土浦について

視察・調査活動の内容


施策の特徴については以下の通り
- 条例制定については県条例があるため検討していない
- 市独自事業の土浦散走ツアーにより身近に自転車を楽しむ市民、観光客、自動車学校と連携し交通法規などを学ぶ
- 市職員を対象とした自転車通勤プログラムにより健康施策との連携、民間にも広めたいとのこと
県、民間との連携による施策については以下の通り
- 駅商業施設におけるりんりんスクエア、サイクリストホテルの整備
- 県のつくば霞ケ浦りんりんロード整備事業に呼応して、市内走行空間など環境整備
市政への影響、反映、成果等
土浦市を参考に、整備計画で検討すべきと考える事項については以下の通り
- 富山市が策定を予定している推進計画(整備計画)については、自転車を活用してどのようなまちづくりをおこなうのかというビジョンを描いたうえで、県の推進計画と、単位整合性が取れているだけではなく、施策として連携、役割分担がとれるものでなければならない。
- どの都市でも通用するような計画では策定する意味がない。
- 民間との連携も重要な視点であり、駅南西街区開発などに併せて土浦市のような鉄道事業者との連携も模索しなければならない。
目黒区議会BCPについて

視察・調査活動の内容
目黒区議会BCPの特徴については以下の通り
- 災害時の議会・議員の行動指針を策定し、議会としての役割と、地域において議員がすべきこと、災害時の区の動きと議会の関係を規定
- 災害発生時の対応を、初動期から後期に分けて規定
- 個別の受信機を議員にも配備
- 対策会議の構成員を対象に3日間程度の食糧を備蓄
- 議員にも防災士を取得させ、26/36名が取得。なお、受講料は公費負担
制定の経緯は以下の通りであった
- 外部講師を招いて、全議員対象に勉強会
- 議運の理事会に格上げした会議で交渉会派以外も検討に加わる
市政への影響、反映、成果等
BCPについて富山市議会BCP策定にあたり検討すべきと考える事項については以下の通り
- 目黒区では、災害発生時の対応を、初動期から後期に分けて議会・議員の対応を規定しており、富山市議会でも、災害発生時からのタイムラインによって対応を規定すべきだと考える。
- 議会と議員の役割を明確に分けたうえで、災害対応について議員にも一定の役割を課すべきかどうか。
- 実際の災害を考えると、制度的な面だけではなく、食料備蓄などを行うことで、実効性のあるものにする必要があるのではないか。
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