Enzo Bonafe(エンツォ・ボナフェ)のダブルモンクを中古で
新型コロナウイルスで憂鬱な毎日ですが、久しぶりに趣味の話題でも。
Enzo Bonafe(エンツォ・ボナフェ)のダブルモンクを中古で入手したので紹介します。中古品をネットオークションなどで購入するのはリスクが有りますが、今回はワックスでコーティングされた靴が届きました(^^;)

全体がワックスでコーティングされていたうえに、シワもかなり入っていて、そのままではクラックが発生しそうだったので、サフィールノアールのクレム1925のニュートラルを使って落としていきました。

クレムのニュートラルを布にとり、少しづつ拭いていくと、みるみるうちにワックスが溶け出して、この革本来の表情があらわれてきます。

ボナフェはサイドゴアブーツを所有していますが、サイドゴアブーツのほうはどちらかというと薄くてしなやかなアッパーでしたが、このダブルモンクは、履き皺などの使用感は見られるものの、厚みがありながらもコシと張りのある素晴らしい革質のアッパーであることがわかります。
エンツォ・ボナフェは、ダブルモンクに限らず多くのバリエーションがありますが、3873という型番、少しグラマラスなラストそしてクラシカルな金のバックルからすると、リファーレが展開している商品だと思われます。

リファーレの商品ページによれば、日本向けの木型ではなくイタリアの木型とのことで、トップラインの高さがあるため踝の外側が若干当たりますが、踵はしっかりとホールドされています。
横から見ると、シャープな中にも立体感のある造形がわかります。
また、足首側のバックルが後方に流れるデザインがとても洗練されています。
さらに、ソールはヒドゥンチャネル仕上げとなっています。

また、外観からは分かりにくいのですが、ハンドソーン・ウェルト製法のおかげなのか、厚みのある硬いソールの割には返りがよく、またインソールの成型がとても立体的で、履き心地の良い靴として知られるエドワードグリーンのそれとは違う、厚くて丈夫、それでいて柔らかいコンフォートな履き心地です。
ボナフェは、イタリア大統領から現代の名工として認定を受けるエンツォ・ボナフェ率いる職人気質な靴工場のイメージがありますが、注文主によって様々なバリエーションを展開できることが、セレクトショップなどから絶大な人気を誇る要因かもしれません。

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